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Feature | 01

Apr, 2024

MH Guest House

象徴的な樹木と呼応する別荘

歴史ある別荘エリアの奥深く、大きなモミジを囲むように配置した別荘。
雄大に枝葉を拡げるモミジをいかに象徴的で建物と共存した美しい立ち姿にするか、そしてどのようにその姿を楽しむのか。風景と建築との関係性を改めて考えさせられるプロジェクトとなった。

Location | Nagano, JAPAN

モミジの表情をどこからでも眺められるよう「コの字」に配置

敷地の真ん中に佇むモミジは時刻とともにいろいろな表情を見せてくれる。
建物を北向きに配置し、東に寝室、中央にリビング、そして西側には半屋外のインナーテラスといった「コの字」にレイアウトすることで、時間によって異なる光に照らされたモミジを眺めることができる。

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足元の素材の変化を楽しむアプローチ

大きな樹木のアーチの下、心地よく響く浅間石の砂利から無造作に割られた踏み石、そしてリズムよく整えられた御影石の階段へと歩みを進めると、自然環境から建築空間へと景観が段階的に移行していく様を肌で感じることができる。

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内と外とのつながりを意識したエントランス

外部の素材とあわせた内装仕上げやシダーの香りが漂う無垢の家具などが、フレームレスな窓を通して内と外の境界を曖昧にしてくれる。

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朝の光と深い緑に包まれるベッドルーム

全面に開かれた開口部からは朝の光に照らされた美しいモミジが飛び込んでくる主寝室。ベッドの上でも深い緑の中にいるような感覚を覚え、日常を忘れさせてくれる。

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ありのままの自然と対峙する天井高4mのリビングルーム

ソファに座った状態でもモミジ全体の姿が見えるように開口部を4メートルとした。南北両面に開かれた窓からは、まるで緑が降り注ぐかのような開放感が得られる。

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素材の調和と感触

床や天井に用いたウォルナットの美しい木肌と深い色調が空間全体をやさしく包み込む。正面の割肌の石壁やなぐり加工の床など、風合いと感触のある自然素材が周辺の自然環境と調和し、心地よさと安らぎを与えてくれる。

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目線と会話が交わる、のびやかなキッチン

リビングから続くオープンキッチン。アイランドキッチンを囲むように設けられたL字型のカウンターがダイニングを兼ねる。キッチンの床を1段下げ、調理をする人と食事をする人との目線を揃えることでより愉しい会話が行き交う場所に。天井高さは人と人との距離感が近くなるようにヒューマンスケールに抑えている。

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五感に訴えかけるテラス

キッチンの横に広がる屋根付きのテラス。室内からフラットに続くアウトドアダイニングとステップを数段降りたところにアウトドアリビングを設け、外部の楽しみ方に2つの場を用意した。

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庭全体が見渡せるアウトドアダイニングにはBBQキッチンを設けた。メインキッチンと連携しながら快活な時間を楽しむことができ、モミジの間近に位置するアウトドアリビングにはファイヤーピットを囲むソファーセットを設え、四季折々の空気を肌で感じながら濃密な時間を過ごすことができる。

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